Elcora、モロッコでマンガン生産ライセンスを取得

Jun 01, 2023

カナダに拠点を置く電池材料会社エルコーラ・アドバンスト・マテリアルズは、同社の完全子会社エルマゾンSARL（2021年12月買収）を通じて、モロッコ政府から同国のアトラス・フォックス鉱床におけるマンガン採掘ライセンスを取得した。

このライセンスにより、Elcora はモロッコの 16 km² の採掘権からマンガンを採掘、抽出、加工、販売することができます。 アトラス フォックス鉱床は 1950 年代半ば (モロッコにおけるフランス植民地支配が終わったとき) まで採掘されており、現場には抽出されたマンガン鉱石約 40 の山と多数の表面鉱脈やピットが残されていました。

鉱山地域へは、公道および長さ 1.5 km の傾斜した鉱山運搬道路から簡単にアクセスできます。 エルコーラは、道路の分岐点にあったかつてのステージングエリアも含めて修復する予定だ。 Elcora は、Atlas Fox 鉱床の包括的な採掘計画を準備しています。 この計画は、鉱区内に位置する旧フランス鉱山の詳細な地図に基づいており、より迅速かつ効率的な生産が可能になります。 採掘方法は当初は露天掘りで、重機や生産設備はすでに出荷されている。

Elcora は、代表的な量の鉱物を SGS 認定のアフリカ鉱業環境研究所 (AFRILAB) に送りました。 マンガン (Mn) の質量は、選別または処理前に 16% ～ 50% の間でテストされ、平均 34% でした。

アトラス フォックス鉱床での潜在的な生産稼働率は、月あたり約 2,500 トンであると考えられています。 マンガン鉱石 37% は国際市場で 1 トンあたり約 331 米ドルで販売されています。 この価格は、必ずしも Elcora が受け取る販売価格を示すものではありません。

最近可決されたEU、米国、カナダの政策と法律は、地域経済を支援し、バッテリー原材料のサプライチェーンを確保し、化石燃料からクリーンエネルギーへの移行を加速することを目的としています。 これらの政策と法律の目的はマンガン市場に直接的な利益をもたらすとエルコーラ氏は指摘した。

マンガンは、鉄を鋼に変換する際に必須の金属であるだけでなく、電気自動車に動力を供給するために製造されるバッテリーの寿命、エネルギー、性能にも重要な役割を果たします。 リチウム ニッケル マンガン コバルト酸化物バッテリーは、電動工具や車両のパワートレインで最も一般的です。 これらの電池では、電解二酸化マンガンが正極材料として使用されます。 電気自動車の使用の増加により、マンガンの需要が高まると予想されます。

Elcora は 2011 年に設立され、垂直統合型の電池材料会社となるよう組織されています。 Elcora は、バッテリー関連の鉱物や金属を加工、精製、生産できます。 垂直統合戦略の一環として、Elcora は商業的に拡張可能な高品質のバッテリー金属と鉱物を精製するための費用対効果の高いプロセスを開発しました。

投稿日: 2023 年 3 月 8 日 in アフリカ, 電池, 市場の背景, 材料, 鉱業 | パーマリンク | コメント (0)